ウォームアップはなんのため?
ウォームアップって何してる?
こんな話題になったことないですか?
自分の生徒に質問しますが、あんまりわかっていないご様子。
練習の最初に音が出るか確認をしたらいきなり曲の練習をしだすなんてザラです。
僕も昔はそうだったのかな?って懐かしく感じちゃいますが・・
結論から言うと、ウォームアップをしっかりできる人が上手くなります!!
100メートル走るときに、いきなり全力で走れますか?
重いものを持ち上げるにも準備運動が必要ですよね?
今のパソコン・スマホは電源を入れればすぐにアプリが使えます。
便利ですよね!
でも、
Windows Macの前はM S-DOSというOSでした。
これはパソコンを立ち上げて使い始めるまでに、色々なコマンドを入力してく必要があります。
とっても面倒くさいんです。
この面倒臭いのが人間の体。オートメーションじゃないんです!
ですから、一からひとつづつコマンドを入力していくように、確認をしていく作業がウォームアップです。
体をきちんと使える状態にする。これが目的です。
ウォームアップをしっかりできる人が上手くなる。というのは、
しっかり体が使える状態にしてから練習をするのと、訳わからない状態で練習をするのでは伸びが違うんです。
ウォームアップをしっかりと考えられている人は意外に少ないかもしれません。
でも、この記事を読んで自分なりのデフォルトを是非作ってください。
ウォームアップの手順(岡田版)
ウォームアップは確認の作業です。
目的を明確にすることが何よりも大切。
最初から「良い音で吹こう」と考えすぎてしまうと、力が入ってしまう原因にもなります。
ウォームアップは良い体の状態に持っていくための準備運動。
まずは呼吸です。
呼吸は人間が自然に行っている作業ですが、自然のままだと上手くいきません。
今〇〇を意識しながら吸っている!
というような意識が必要です。
まず最初に肺に残っている息を全て出して
4拍吸って、4拍で吐き出す
ということを数回行いましょう。
このときに、首元(鎖骨の切れ目?)に指を当てて「肺に息が入る」ことを意識します。
お腹に意識をすることもイメージ上大切ですが、実際に息が入るのは「肺」です。
楽器に息を通すたびに行うことですから、呼吸を甘く見ないで実践してください
唇がなんで赤いか知ってますか?
毛細血管が所狭しと張り巡らされているからです。
これから仕事をしてくれる唇をあっためることが大切です。
ブルブルブルブル
これでオッケー!口輪筋にも刺激を与えました。
マウスピースの最初のタッチをすっ飛ばしちゃう人がいますが、最初にあたる瞬間は大切にしたいです。
もともと人間の唇は楽器を吹くために進化したわけではありません。
柔らかい唇と、硬い金属(マウスピース)が触れるわけですから「これから当てるよ」って感じで言い聞かせてください。
毎日のこの作業がアンブシュアのズレを防止してくれます。
マウスピースを無事に当てられたら、ブレスが自然に取れるか確認をします!
マウスピースを当ててゆっくりと息を吸い、音を出さないように吹き込んでいきます。
「音を出さない」がミソ!
ブレスの練習の時はできていても楽器を持つと急にできなくなることってあります。
その最たるものが呼吸だと思ってます。
できてるよ、って思わず確認の作業です。
音を出さないことで、アンブシュアの変な力みも取れていきます。
徐々に体を温めていきましょう!
ここが毎日のコンディションの分かれ目。
唇の反応を見て今日の調子を判断します。
呼吸の拍に合わせてマウスピースをセットして、息をスムーズに流す。
下の ”ド” を出すつもりで。
マウスピースのセットは思っているよりも早いです。
振動する部分(アパチュアとよく言われる)に力が入らないようにするため、マウスピースのリムで先にプレスをします。
順番的には①プレス②アンブシュアのセット③息を流す
の順番です。
(これも言葉だけでは誤解を生むので直接アドバイスをしたいところです。
島田俊雄先生のレッスンをぜひ受講してください!)
出る音は空気混じりの音ではなく、”ブっ” です!
綺麗に出さない。この目的は音の出る瞬間を感じることにあります。
下の “ド” が出たらそこからサイレンのように上下にあがたり下がったり。
大体5〜10分程度です。
これもマウスピースと同様の練習をします。
呼吸としっかりシンクロできているか?
力みは生まれないか?
音は最初は出なくて良いんです。
息が素直に通ることが大切!
下の “ド” がストレスなく”ブッ” となるようになったらオッケーです。
ここから音域を広げていくんですが。
ところで三角形の相似ってご存知ですか?
よく生徒にも相似の条件を抜き打ちで聞いたりします・
三角形の相似条件
https://dac.gijodai.ac.jp/it-con/h16_sakuhin/ippan/ippan3/math/2grade/souzi/148.htm
音楽にも相似がよく使われるので表現をする際に使います。
金管楽器にも同じことが言えます。
それは音域について、です。
下の “ド” を底辺として、どこまで力みなく鳴るかが、三角形をどこまで大きくできるか?にかかっています。(ここは今後記事にしていこうと思います)
ですので、下の”ド”は力みなく唇が反応させたいところです。
この練習はノータンギングで!
注意:ノータンギングは下の”ド”だけです。他の音域をノータンギングで出そうとすると喉や舌に力みが生まれます。この状態は演奏する状態とは明らかに違うのでやめましょう!
次にリップスラーで息の流れと口の力みをとっていきます。
下の”ド”から
ドーソード(チューニング音)ドーソード ドーソード ドーソード ドー
※要領がわかってきたら楽譜を載せていきます。
よく練習する内容ですが、この時は真ん中の”ソ”音が高くならないように注意します。
普通に演奏すると高くなります。
ここをウォームアップで修正することで、高い音域のうわずりを防止します。
次に、
(ドーソードーミーソ、ソーミードーソード) ✖️ 3
上の”ソ”音から下がる時の息の方向に注意します。
色々な意見がありますが、音が上がる時は「息の方向を下に」
音が下がる時は「息の方向を上に」していきます。
スケールも兼ねたタンギング練習です。ゆっくり行うのがミソ
早く演奏しても誰も褒めてくれません。
B-dur
目的:下の “ド“で作ったバランスを全ての音域で応用する
注意点
- プレスのタイミングを遅くしない
- 音域が上がるに従って意識的にプレスの圧力を増していく(下降するときは抜いていく)
- 音が上がるに従って意識はした方向へ
- 「息のスピードを早く」とか「遠くに」とかの問題ではない(高音域は自然に乗降するなら息のスピードは意識しないくてもいい。というか早くしようとかの考えが邪魔になる)
ドーレミファソラシドー、ドーシラソファミレドー (下の “ド“からチューニングの“ド“)
※口を閉めるのではなく、息・舌・プレス・息の方向のバランスを確認する)
レーミファソラシドレー、レードシラソファミレー
ミーファソラシドレミー、ミーレドシラソファミー
できるところまで上がっていく。
前の記事で書いたタンギングの練習ではなく、音域によるバランスを確認するウォームアップであることを忘れない。
ここまでがウォームアップです。
演奏する曲で High C まで使うようなら、リップスラーとタンギングのアップでHigh Dまで出しておきます。
何を演奏するかにもよりますね。
大体、ウォーミングアップが25分くらい
その後小休憩をとって、基礎練習、曲の練習、合奏などに入ります。
言葉で伝えるのって難しい。
気になる方はぜひ一緒に練習しましょう!



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